行動分析学では、"感情"を無視しているとよく言われる。それは、誤解だ。"感情"も行動として捉えることができるとするのが、行動分析学の考え方である。そうした内容について、島宗リーダー本による第396回目の引用である。
【引用はじめ】
「行動のみに着目して、気持ちは無視する」―これは行動分析学に対してときどきある誤解の一つです。
まず、行動分析学では "気持ち" も行動として捉えます。
嫌子による情動の公式(ネガティブな情動・活動レベルの低下・嫌子の増殖・精神疾患のリスク増大)でもわかるように、嫌子には不安や怒り、恐れなどのネガティブな感情をもたらすものがあるため、ポジティブな行動マネジメントでは推奨していません。無視するどころか、感情を配慮すべき重要な行動として扱います。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.203)
【引用おわり】
"感情"といった心理的な側面を、行動のレベルで捉えると、より具体的で明確になる。そうすると、問題に対する対応がより容易になる。一元的にものを捉えることで、より機能性が発揮される。
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