2025年7月13日日曜日

組織が変わる(35) 「アップセールスの効果」

 売上を伸ばすのは、現場のスタッフの行動しだいである。売上がいい現場では、どのような行動をしているかを明らかにして、それを参考に対応することだ。そのことに関する、石田本による第35回目の引用である。

【引用はじめ】

 行動分析では、売上を作る行動は、スーパーバイザーではなく、マネジャーでもなく、現場のスタッフが行うものだと考えている。

 たとえば、映画館チェーンのA館は売上がとても良かった。A館の従業員は、チケット販売と同時に、「ポップコーンはいかがですか?」とアップセールスを実施していた。このアップセールスが売上に直結するピンポイントということがわかった。

 そのアップセールスは、どのようなタイミングで、どんな言葉をかけ、どのように手渡すかのか。これらの行動を細かく分解し、誰でも同じ行動ができるようチェックリストを作成した。そして、そのチェックリストを全館に配付し、全従業員にトレーニングをした。こうしてナンバーワンの売上を持つA館のアップセールスを全店舗に導入したのである。

 結果は驚くほど大きかった。各館の売上高が30~50%も増えた。

(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.80~p.81   2007年 ダイヤモンド社刊)

【引用おわり】

 売上を伸ばしているところでは、どのような行動がなされているか。それを参考に実践してみるのである。それがうまくいったら継続的に行動するのだ。うまくいかなければ、修正を加えて試してみるのである。 

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