行動を厳密に定義すると、どうなるか。MORSの法則に当てはめて考えると、誰が見てもそのことが達成できたかどうか明確になっていることが行動なのだ。そのことに関する、石田本による第44回目の引用である。
【引用はじめ】
「シェイプアップする」「ダイエットする」は行動と言えるだろうか。これは行動とは呼べない。「毎日1時間ジョギングをする」「3か月で5キロ落とす」という形に直すと行動になる。
行動は具体的でなければならない。MORSの法則は「具体性の原則」と呼ばれるのは、まさにその意味においてである。数値を盛り込むなど、具体的な目標にすれば計測でき、誰が見ても達成できたかどうか分かる。これが行動科学マネジメントで言うところの行動だ。「前に比べれば少しいいようだ」といった情緒的な判定は、それを行う人によってブレが生じ、客観性を持たない。それは行動と見なされない。
部下に指示するとき、チェックシートを作るときなど、常にこの原則を頭においておくことが必要である。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.86 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
行動科学マネジメントでは、「前と比べて、いいようだ」といったあいまいなことでは、行動とはみなさない。行動とは、数値によって、明確に比較できるようにならなければならない。それによって、行動目標が達成できたかどうか明らかにすることができるのである。
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