望ましくないイベントに対しては、逃避したいし、回避したい。そのためには、「ネガティブなリインフォース(強化)因子」を用いることになる。パトカーを見るとついスピードを落とすなどは、とがめられないかと不安となって、それを回避するための行動だ。これが、「ネガティブなリインフォース(強化)因子」を用いたのである。そのことに関する、石田本による第56回目の引用である。
【引用はじめ】
消極的なリインフォース(強化)を生むリインフォース(強化)因子を「ネガティブなリインフォース(強化)因子」という。これは本人にとって望ましくないイベントを指し、そこから逃避あるいは回避しようとして行動する。パトカーを見て車のスピードを落としたとき、パトカーはネガティブなリインフォース(強化)因子だと言える。ネガティブという言葉も否定的ニュアンスで使われているものではない。数学用語の「負」、すなわち何かが減ることを表しているだけである。望ましくないイベントが終わる、あるいは未然に防ぐことを負と表現している。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.101 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
スピードを出している車が、パトカーを見かけてスピードダウンした。スピードというリインフォース(強化)因子を消失させた結果である。
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