部下にとって、毎日のレポート提出が負担になり、提出することがおろそかになってくる。他の仕事との両立が難しいためである。レポート提出が罰になっているためだ。レポート提出行動の頻度が確実に減ってしまうのだ。そのことに関する、石田本による第73回目の引用である。
【引用はじめ】
あるスタッフが、プロジェクトの進捗状況を上司に毎日レポートすることになっていた。上司はレポート報告を受けるたびに、次の仕事の指示を与えることにした。やがてそのスタッフは、レポートするタイミングが遅くなり、次第にレポートの提出がおろそかになっていく。このスタッフにとって、新しい仕事が次から次へと与えられることは罰であり、レポートを提出することが嫌になるのだ。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.109 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
毎日レポート提出するばかりでなく、他にも新しい仕事が次々課される。そうなると、部下もいっぱいいっぱいになってしまう。部下に無理強いしている仕事がいっぱいだ。これでは、上司が期待しているレポート提出はうまくなされない。部下ができる程度の仕事を与えてないことを上司も反省しなければならない。
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