行動の原理として、リインフォース(強化)しなくなれば、行動は減る。それが、消去と呼ばれるものである。そのことに関する、石田本による第70回目の引用である。
【引用はじめ】
リインフォース(強化)によって増えつつある行動は、リインフォースが得られなくなると元に戻ってしまう。このように行動が減ることを消去(extinction)と呼ぶ。
例えば、自動販売機にお金を入れても缶ジュースが出てこないとき、人はもう一度やってみる。しかし、それでもだめだったら別の場所で買うだろう。何度もお金を入れてみる人はまずいない。その自販機を二度と使用しなくなるはずだ。これが行動の消去である。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.108 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
自販機でジュースを買おうとする。小銭を入れて、求める缶ジュースのボタンを押した。出てこない。何度もボタンを押してみる。それでも出てこない。自販機をたたいたりする。結局あきらめる。自販機の故障かということで、その会社にトラブルを報告することもあるかもしれない。
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