2025年8月20日水曜日

組織が変わる(72) 「罰の働き」

 行動した直後に「罰」を与えれば、その行動は減ってしまう。行動の頻度を減らすのが「罰」である。「罰」によって、望ましくない行動を減らすのである。そのことに関する、石田本による第72回目の引用である。

【引用はじめ】

 罰(P+) とペナルティ(P-) は誰もが日常的に経験している。

 罰は、本人が望まないものを与えることである。レポートを書くのが嫌いな人には、レポートを書くことが罰になる。温かいものが食べたいときに、冷たいものを食べさせられることも、お酒を飲みたくない人がお酒を飲まされることも、その人にとっては罰と同等である。罰を受けると、それを行うための一連の行動を嫌になり、繰り返し行動しなくなる。ある行動に対する罰は、その行動に付随する望ましい行動すらも減らしてしまうことがある。

(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.109    2007年 ダイヤモンド社刊)

【引用おわり】

 行動に「罰」が随伴すると、その行動は減ってしまう。勉強嫌いだと、勉強を強制されれば、勉強がますます嫌いになる。勉強を金輪際しなくなるだろう。勉強が「罰」になっている例である。 もちろん、こうしないやり方を工夫すべきなのはもちろんである。

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