嫌なことがあったらそれから逃れるために行動する。それが逃避である。嫌なことが事前にわかっていれば、それを避ける。それが回避である。これが消極的リインフォースのやり方である。そのことに関する、石田本による第68回目の引用である。
【引用はじめ】
消極的なリインフォース(強化)因子が行動を増やすのは、本人が望まない結果が回避(または逃避)されるからだ。われわれは寒さから逃れるためにセーターを着る。他人が入ってこないようにドアを閉める。閉店時間ぎりぎりにレンタルビデオ店へ駆け込むのも、延滞料金を支払いたくないからである。これらは望ましくない結果から逃避するための行動だと言える。
回避とは、嫌な結果が起きないようにすることを言う。納期を遅らせたら損害が発生する。そうならないように残業するのが回避である。逃避は嫌な結果に反応して起きることが多い。寒いと感じてセーターを着るのが逃避である。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.107 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
暑かったら、エアコンを入れる。寒かったら、セーターなどを重ね着する。暗かったら、電気をつける。まぶしかったら、サングラスをかける。こうした問題に対応するため、消極的なリインフォースによって、問題を回避したり、問題から逃避するのである。
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