熱心に働く部下を上司は見ていない。そうなると、部下は働きがいを感じない。そうなると、仕事にも熱心さが欠けてしまいかねない。上司の部下への無関心が、部下の問題を生じさせているのである。そのことに関する、石田本による第71回目の引用である。
【引用はじめ】
行動の消去は多くの職場で発生している問題だ。熱心に働いている人が誰にも評価してもらえない。これはリインフォースされていないことになるから、彼は行動をやめてしまうだろう。
パフォーマンスに関する問題は、多くの場合「上司が何をするか」が原因ではない。「上司が何をしていないか」が原因という場合がきわめて多いのである。行動を消去させることは「Have to do」社員を生み出すもとになるため、特に留意すべきである。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.108 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
部下の適切な行動を上司が消去している。上司が部下の行動になんの関心を示すことがなかったりするからである。適切な行動に対しては、関心を示し褒めたりしないと、そうした行動は消去するのである。
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