行動を変えようとするならば、行動の直後の「結果」に対して、何を随伴させるかが重要である。指示といった行動の直前の「先行条件」だけでは、行動をスムーズに変えるのは難しい。そのことに関する、石田本による第81回目の引用である。
【引用はじめ】
ほとんどの企業のマネジメントでは、「先行条件」しか見ていない。ゴールや数値目標さえ設定すれば部下は動いてくれるものと思い込んでいる。そして部下たちが思うように動かないと叱責し、罰を与える。これは大きな間違いだ。行動分析の観点から見ると、最も必要なのはABCモデルで言うところの「結果」なのである。部下が行動の反応率を上げる、つまり自発的に仕事に取り組むかどうかは、どのような結果を示されるかによって決まる。リーダーが示す結果によって大部分が決まってしまうのだ。(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.116 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
部下が自発的に仕事に取り組むようにしたい。そのためには、部下の行動の直後の「結果」を工夫するのがいい。望ましい行動には即座に褒めたりするのである。自発頻度を高める強化の機会を増やせるようにするのだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿