ABCモデルは、3つのフェーズで行動に関する因果関係を明らかにする。Aが先行条件、Bが行動、Cが結果である。それぞれが影響しあって行動の強化・消去・弱化が生ずる。そのことに関する、石田本による第79回目の引用である。
【引用はじめ】
ABCモデルが因果関係であるならば、行動は先行条件に影響され、結果は行動に影響されるのだろうか。たしかにその通りだが、もう一つ重要な流れがある。先行条件は結果に影響されるという流れだ。全体の流れは右図に示した。先行条件・行動・結果の三つはサイクルを成している。「とてもおいしかった」という結果が「もう一つ食べる」という行動を生むのも、このサイクルがあればこそである。(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.114~p.116 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
「行動」は、その行動の直前における「先行条件」がどうなっているかで影響される。さらに、行動の直後の「結果」がどうなっているかで大きな影響を受ける。そして、「結果」は、次の行動の先行条件ともなる。こうして循環的な因果関係による行動が生ずるのである。
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