2025年8月26日火曜日

組織が変わる(78) 「ABCモデルで行動の前後関係を明らかにする」

 行動を生ずる直前直後の環境がどうなっているか。それを明らかにするのがABCモデルである。Aが先行条件、Bが行動、Cが結果といった一連の関係を可視化するのである。それによって、行動の原因が分かるのである。そのことに関する、石田本による第78回目の引用である。

【引用はじめ】

 ABC分析の分かりやすい例を取り上げる。

 あなたはスナック菓子を勧められた。一つ手に取って食べる。とてもおいしかったので、もう一つもらって食べる。これが典型的なABCモデルだ。

 「スナック菓子を勧められた」という先行条件が「一つ食べる」という行動を生み、「とてもおいしかった」という結果をもたらす。そしてこの結果が再び先行条件となって、「もう一つもらって食べる」という行動を生んでいるのだ。われわれはこういうことを日常的に繰り返している。

 ABCモデルは因果関係と言い換えてもいい。先行条件によって行動し、そこに結果が生まれる。いかなる行動もこの因果関係の上に成り立っている。

(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.114    2007年 ダイヤモンド社刊)

【引用おわり】

 A(先行条件)「スナック菓子を勧められる」⇒B(行動)「スナック菓子を食べる」⇒C(結果)「とてもおいしかった」

 この関係によって、「スナック菓子をもう一つ食べる」ということが、繰り返される。 行動が強化されたためである。

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