部下の成果ばかりに着目して、上司は部下の失敗を叱責ばかりする。部下はそれにより自信を失うばかりである。これでは、互いの関係が良くなりようがない。そのことに関する、石田本による第105回目の引用である。
【引用はじめ】
成果にしか焦点を当てないマネジメントは、行動と結果の関係を完全に見落としている。
そもそも上司の行動からして、部下の行動の結果と密接に結びついているのだ。権限を持つ人の行動は、部下たちの行動の先行条件や結果として機能する。同様に、部下の行動も上司の行動の先行条件や結果として機能する。この関係性に気づいた上司は驚くに違いない。自分の行動が部下の行動によって左右されているのだから。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.129~p.130 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
上司の部下に対する働きかけは、部下の行動に大きく影響する。さらに、部下の行動も上司の行動に影響するのである。互いに関係していることに留意する必要がある。
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