何でも、勝ち負けで決めようとする人がいる。仕事で負けてしまうのが悔しいと、部下に対して辛らつな言葉を発したりする。部下の仕事ぶりを認めないのである。そのことに関する、石田本による第112回目の引用である。
【引用はじめ】
一緒に働く人を打ちのめすことでリインフォース(強化)されている人がいる。家庭でも、子どもとゲームをしていて頭に血がのぼる父親がいる。相手が子供だろうと部下だろうと絶対に負けたくないのだ。このタイプが昇進すると、部下にケチをつけてばかりの上司になりやすい。
ABCモデルにあてはめると次のようになる。
- A(先行条件) 「部下に負けてはいけない」
- B(行動) 「仕事で張り合う」
- C(結果1) 「やはり勝った。私は優秀だ」
- C(結果2) 「負けてしまった。私のほうが優秀だということを思い知らせてやる」
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.133 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
上司の役割に徹することができないと、部下の足を引っ張ることになる。 部下の優れたことに対する嫉妬だ。部下の頑張りを認めることによって、組織としてのパフォーマンスが向上する。そうなれば、上司も貢献していると認められる。上司と部下のより良い関係が、組織のパフォーマンス向上に寄与するのである。
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