2025年9月11日木曜日

組織が変わる(94) 「行動の結果を注視する」

 ダイエットには、何をすればよいか。ダイエット中だって、ケーキも食べたい。運動するにしても、かったるい。どうすればいいのだろう。運動を続けてやれるようにすればいいはず。どのように運動した後のリインフォース(強化)因子を活用すればいいのだろう。そのことに関する、石田本による第94回目の引用である。

【引用はじめ】

 ダイエットするなら、毎日の運動量を増やせばいい。何らかの「リインフォース(強化)」によって運動を継続するのである。
 A (先行条件) 「会社から帰ったばかり。かなり疲れている
 B(行動) 「二時間の有酸素運動をする」
 C(結果1) 「さらに疲れる」
 C(結果2) 「体重が減っていく」
 結果1の「疲れる」は罰として作用する。結果2の「体重が減る」はポジティブなリインフォース(強化)となる。行動を支援するリインフォース(強化)因子を用意するのだ。たとえば、体重の変化をグラフに表す。0.5キロ減るごとにケーキが食べられる。1キロ減るごとにお祝いをする。こうしたリインフォース因子を作ることで、行動はより継続しやすくなる。
 意志などの目標(先行条件)ばかり注視していると失敗しやすい。結果に目を向けたとき、セルフマネジメントの成功率は急激に上昇する。
 全ての行動には結果がある。そして結果は未来の行動に大きく影響する。結果を正しく理解すれば、人間の行動について今以上に分かるようになるだろう。

(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.124~p.125    2007年 ダイヤモンド社刊)

【引用おわり】

 運動したら、リインフォース(強化)が直ちに行われれば、ダイエットもうまくいくはず。運動を続けてやれるようにするのである。運動したという行動の結果、リインフォース(強化)因子が出現するようにするのである。好きなケーキを一切れ程度なら効果があるに違いない。こうした運動という行動の結果に対して、適切なリインフォース(強化)があれば、運動も続くのである。

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