「やる気がない」「態度が良くない」と部下を決めつけてないか。部下に対する状況をしっかり把握しないで個人攻撃をしている場合がある。それでは、部下の成長は望めない。部下はどう変わればいいかも分からない。そのことに関する、石田本による第108回目の引用である。
【引用はじめ】
部下が望ましくない行動をとったり、パフォーマンスが低かったりすると、われわれはえてして「やる気がない」「能力がない」と決めつけてしまいがちだ。しかし、もともと人並み以上に優秀で、決して怠惰な性格でない社員に対して一面的な見方をしている可能性がある。あるいは「態度が良くない」「なまけている」と決めつけるのも同様だ。行動の結果とリインフォース(強化)の関係を知らないために起こしがちな誤解なのである。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.131 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
「能力がない」「意欲がない」とついつい言ってしまう。これでは、なんの解決にもならない。部下が望ましい行動ができるようにするための方策が必要である。部下の行動が望ましくなかったら、望ましい行動とはなにかを、部下が分かるように指導するのである。そして、適切にできたら、リインフォース(強化)するといった行動随伴性が必要である。
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