ケーキを1個や2個ぐらい食べたってすぐ太らない。それよりケーキを食べるとその瞬間甘くておいしいことを味わえる。この時間差が行動の差としてあらわれる。そのことに関する、石田本による第92回目の引用である。
【引用はじめ】
ダイエットの失敗例をABCモデルで解釈してみよう。
A (先行条件) 「甘いものを食べてはいけない」
B(行動) 「ついケーキを食べる」
C(結果1) 「おいしい」
C(結果2) 「また太ってしまう」
C(結果3) 「自分はだめだ」
大好きなケーキを食べた瞬間、生クリームの濃厚な香りと甘さと上品な甘さが口の中いっぱいに広がる。あの甘さをまた味わいたいという行動反応となりケーキを買わせるのだ。
しかし同時に、「なあに、すぐ太るわけじゃない」。自分に言い訳をしながら。翌日もまたケーキを食べる。そして一週間、十日と過ぎていくうちに体重は確実に増えていく。
この「すぐ太るわけじゃない」が重要ポイントである。甘みというリインフォース(強化)は食べた瞬間に得られるが、体重増加という罰は受けるまでに時間がかかる。この時間差こそが成否を左右するもう一つの大きな要素なのだ。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.122~p.123 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
ケーキを少しぐらい食べたって太るわけじゃない。でも、それがいつの間にか積み重なれば、別だ。ダイエットするには、時間がかかる。その時間を抗するには、行動を変えなければならない。
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