ダイエットしたい。しかし、体重を減らすのは、難しい。そのために、運動することにした。しかし、それだけでは運動を継続できない。運動を継続するにはどうすればいいか。運動の直後にリインフォース(強化)を随伴するようにするのだ。そのことに関する、石田本による第93回目の引用である。
【引用はじめ】
ケーキがどうしてもやめられないのなら、毎日の運動量を増やせばいい。ここで行動分析を使えば、意外と体重を減らすことができるはずだ。すなわち何らかの「リインフォース(強化)」によって運動を継続するのである。
A (先行条件) 「会社から帰ったばかり。かなり疲れている」
B(行動) 「二時間の有酸素運動をする」
C(結果1) 「さらに疲れる」
C(結果2) 「体重が減っていく」
結果1の「疲れる」は罰として作用する。結果2の「体重が減る」はポジティブなリインフォース(強化)となる。これだけでは両者が拮抗していて、行動が継続できないかもしれない。そこで行動を支援するリインフォース(強化)因子を用意するのだ。たとえば、体重の変化をグラフに表す。0.5キロ減るごとにケーキが食べられる。1キロ減るごとにお祝いをする。こうしたリインフォース因子を作ることで、行動はより継続しやすくなる。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.124 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
ダイエットする。でも、ケーキが好きでケーキを我慢できない。そんな状況ではダイエットなどできない。運動することにした。運動は続けないとダイエットなどできない。運動が続く環境調整が大事だ。それが運動直後のリインフォース(強化)だ。運動をやり続けて、体重が少しずつ減っていくことを確認するのである。
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