フットボールの試合などにおいて、大負けしたチームは次の試合に負けたり、ぎりぎりで勝つことができるといったデータがある。大負けというのは、次に大きく影響するみたいだ。そのことに関する、石田本による第98回目の引用である。
【引用はじめ】
アメリカのナショナル・フットボール・リーグで、全チームの記録を三年間にわたって分析した。すると面白い現象が見つかった。
ある試合で大負けしたチームは、次の試合で勝つ確率が高いだろうか。それとも負ける確率が高いだろうか。結論から言うと、負ける確率がきわめて高った。一度大負けしたら続けて負けてしまう傾向が強い。俗に言う「負けぐせ」である。負けなくても、予想より結果が悪かったケースが非常に多い。この傾向は、強敵と対する場合に顕著に表れる。まさしく「学習された絶望感」によるものだ。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.126~p.127 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
フットボールなどの試合で大負けすると、自信を失ってしまう。だから、次の試合にも影響する。また、失敗が続くかもしれないと、思い切った試合運びができない。そうした悪循環を繰り返す。そのため、負けぐせとなって表れる。これこそ、「学習された絶望感」といっていい。
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