新人に対して、最初から難しい課題を与えて、失敗ばかりさせることは自信喪失に陥れるだけである。これでは簡単に辞めてしまったり、指示待ちの姿勢を続けがちになったりする。そのことに関する、石田本による第99回目の引用である。
【引用はじめ】
新人は最初に苦労させたほうがいいなどと言う管理職がいる。谷底に突き落とし、自力で這い上がってくる人はあとあと伸びると言いたいのだろう。これは全く逆だ。成長するどころではない。一度谷底に落とすと負けぐせがついてしまうのである。
新人の場合は経験が浅いから、負けぐせがつくと致命的だ。最初に失敗を体験させると、いつまでも引きずることになりかねない。誤ったマネジメントは有能な芽を摘んでしまうのである。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.127 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
新人をうまく育てるには、成功体験が必要だ。初めから失敗が続くようでは、自信を持てず「負けぐせ」がつく。ちょっとでいいから、うまくいったという「成功」に導くことである。そうしたことで、「勝ちぐせ」といった自信につなげることになるのだ。
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