ダイエットしなくちゃと思いながら、ケーキなどにはつい手が出てしまう。1個ぐらいでは大したことない。でも、そう言いながらその積み重ねによって、ダイエットできないままになっている。罪悪感あるんだけれど、ケーキの甘さには負けてしまうのだ。そのことに関する、石田本による第91回目の引用である。
【引用はじめ】
ダイエットの失敗例をABCモデルで解釈してみよう。
A (先行条件) 「甘いものを食べてはいけない」
B(行動) 「ついケーキを食べる」
C(結果1) 「おいしい」
C(結果2) 「また太ってしまう」
C(結果3) 「自分はだめだ」
大好きなケーキを食べた瞬間、生クリームの濃厚な香りと甘さと上品な甘さが口の中いっぱいに広がる。これはきわめて典型的な「リインフォース(強化)」である。いけないと分かっていても、おいしいからという本人にとってポジティブな結果である。あの甘さをまた味わいたいという行動反応となりケーキを買わせるのだ。
しかし同時に、自責の念にも駆られているだろう。ケーキを口に運びながら「これでまた太ってしまう」「自分は意志が弱い」「だめな人間だ」と考え、自分に失望してしまうかもしれない。このときのいやな気分は「罰」として作用するわけだが、甘さによる「リインフォース(強化)」のほうがはるかに強いため、どうしても負けてしまう。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.122~p.123 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
ダイエット中だから、甘いもの食べるのは控えようと思っていても、ケーキには手が出てしまう。とてもおいしい。でも、これじゃ太ると思うし、ダメだなと思うんだが、あの甘さには負けてしまうのだ。なかなか思い通りにいかないことに、焦燥感を漂わせるのも一時的だ。おいしいケーキを食べて、ダイエットは二の次だ。
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