上司の部下に対する無関心は、部下の成長に寄与しない。部下の頑張りを適切に評価もしないのでは、部下もそれ以上に頑張って成果につなげようなどと思わなくなる。そのことに関する、石田本による第107回目の引用である。
【引用はじめ】
平均以上の働きに対して上司がポジティブなリインフォース(強化)を何ひとつしていなかった。つまり、必死に働いても同僚と同じ評価しかもらえなった。これに気づいた彼女は仕事の手を抜くことに決め、資格取得の勉強など別のところにエネルギーを向け始めたのだ。もちろん手を抜いても評価は下がらなかった。そして皮肉なことに、手を抜くようになってから同僚との関係がうまくいき始めたのである。彼女はこの会社にいる限り、二度と本気で働かないだろう。
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.130~p.131 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
仕事のできる社員でも、きちんと評価されなければ、仕事に実を淹れなくなる。怒られない程度にやって、苦労することもなければ楽できる。能力がある人でも、みんなに合わせて仲良くやっていればいいと思うのである。他と無理に突出してねたまれるよりずっといい。ごくごく普通程度の仕事ぶりになってしまう。もったいないのだが。
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