ダイエットが失敗するのはなぜか。意志が弱いからか。ABCモデルで分析してみると、単純にそうした見方が正しいとは言えない。そのことに関する、石田本による第90回目の引用である。
【引用はじめ】
ダイエットや禁煙、英語の学習などが続かないとき、人はしばしば「意志が弱い」の一言で片付けようとする。しかし、行動分析ではもっと別の見方をする。ダイエットが続かないのは「結果」の部分を自分に与えていないからなのだ。 ダイエットの失敗例をABCモデルで解釈してみよう。
A (先行条件) 「甘いものを食べてはいけない」
B(行動) 「ついケーキを食べる」
C(結果1) 「おいしい」
C(結果2) 「また太ってしまう」
C(結果3) 「自分はだめだ」
(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.122 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
ダイエットしてなんとか痩せようという思いが強い。しかし、目の前にケーキなど出されると、ついつい手を出してしまう。その結果、甘くておいしいケーキを味わえる。このぐらい食べたからといって、すぐ太るはずないと言い訳するのである。しかし、その言い訳が度重なるとダイエットにはほど遠い結果が予想される。
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