先行条件となるチェックリストやマニュアルなど提示しても、十分活用されることがないことが多々ある。なぜか。チェックリストなどを活用したことによるリインフォース(強化)が不十分なためだ。チェックリストの活用という行動に対する褒め言葉などの結果が、十分なされないからである。そのことに関する、石田本による第88回目の引用である。
【引用はじめ】
プロセスマネジメント、チェックリスト、マニュアルなど全てに言えることだが、行動を細かく分解して部下に与えても、部下はほとんど読もうとしない。なぜか。それは「積極的なリインフォース(強化)」を受けていないからだ。チェックシートやマニュアルを読ませたければ、読んだという結果をポジティブに「リインフォース」してやる必要がある。たとえば、一回読むごとにポイントを与え、それをグラフにする。あるいは、バッジやシールを与えて数を競わせる。これこそがリーダーの重要な仕事なのである。(石田淳著「短期間で組織が変わる行動科学マネジメント」p.121 2007年 ダイヤモンド社刊)
【引用おわり】
仕事を進める上で助けになるチェックリストが、職場内であまり活用されない。リーダーなどによる部下がうまく活用していることを明らかにするなどのリインフォース(強化)があるといい。それによって、チェックリストが役立つことが分かり、部下たちも積極的にチェックリストなどを活用するようになる。先行条件だけでは、うまく活用を進めることができないことが分かるだろう。
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