2026年7月22日水曜日

行動と所産の違い

 行動分析学では、「行動」と「所産(成果)」を区別して考えることが重要です。行動は人が実際にとる具体的な動きであり、所産はその結果として生まれるものです。現場で成果だけを追うと、行動の改善が見えなくなることがあります。

【引用はじめ】

 行動分析学は、行動を研究対象として、その原因を分析し、行動の問題を解決していく科学である。したがって、行動に焦点を当て、それを改善することが本筋である。たとえば、「会議で発言する」「定時退社する」「部下をジロリと睨む」「皮肉な発言をする」といった具体的な行動を取り上げ、その頻度を増やしたり減らしたりすることを目指している。

 しかし、ビジネスに限らず、多くの現場では、行動そのものを対象にしない場合も少なくない。企業にとっては何より利益が求められるが、利益は行動ではない。その企業で働く人々の無数の行動の所産(成果Product)である。企業に対する社会の評価も、その企業の活動によって生み出された所産である。企業の発展のためには良い顧客を持つことが大切だが、営業活動によって得た顧客も所産である。

(舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.137)

【引用おわり】

 成果を生み出すためには、まず行動を見つめ直すことが出発点です。行動を変えれば、所産も自然に変わります。職員一人ひとりの行動が積み重なって、組織の成果を形づくるのです。




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