2026年7月30日木曜日

できるを増やしその積み重ねがシェイピング

 新しい行動は、いきなり完成しません。できるところから始めて、少しずつ強化していく。それが「シェイピング」。職員の支援も、利用者の成長も、同じ道筋で進みます。

【引用はじめ】

 シェイピングを使うと、新しいスキルを獲得させ、人の成長を加速させることができる。まず、シェイピングをする際に目指す最終目標となる目標行動を決める。例えば、「売り上げを立てる」などということになる。次に、今現在できる行動の中から、目標行動に一番近いものを選び、それを出発点の行動にするのである。

 目標と出発点が決まったら、シェイピングを開始する。まず出発点の行動を十分に強化する。それが確実にできるようになったら、細分化した次の課題を強化する。そして、次々に課題をクリアし、最終的な「売り上げを立つ」などの目標まで到達できるようにするのだ。

(舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.154)

【引用おわり】

 目標を決め、今できる行動を出発点にする。一歩ずつ強化しながら、次の課題へ。その積み重ねが「できる」を増やし、人の成長を加速させる力になります。例えば、新入職員が利用者さんに対する挨拶が苦手だった場合次のようなシェイピングのやり方が考えられます。

 新しく入った職員Aさんは、利用者さんへのあいさつが少し苦手でした。そこで、リーダーは「目標行動=笑顔であいさつする」と決め、まずは「目を合わせて声を出す」ことを出発点にしました。 

 最初は「おはようございます」と言えたらすぐにほめる。次に「笑顔で言えたら」さらに強化。その後、「相手の名前を添える」まで段階を上げていきました。

 数週間後、Aさんは自然に笑顔であいさつできるようになり、利用者さんとの関係もぐっと近づきました。小さな成功を積み重ねることが、行動を育てる力になるのです。



 

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