部下にとって、ミーティングなどにおいて発言することが苦手な人がいる。そうした部下にどのような対応をすればいいか。発言を促すきっかけが必要だろう。そして、発言したらどのようにうけこたえすればよいかである。
以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第115回目となる。
【引用はじめ】
発言することの少ない対象者が発言したら、上司(や周囲の参加者)は興味深そうに聞いてあげることが大事でしょう。たとえそれまで、あまりパッとしない発言が多かったとしても、「どうせまた、つまらないことを言うのだろう」という顔をして聞いては駄目です。
また、聞くだけ聞いて、聞き流してもいけません。きちんと対応することを、その場で確約すべきです。もちろん、すぐに実行に移せないものもあるでしょうし、検討を要するものもあるでしょう。そういう場合には、実行のために何をするのか、いつ結論を出すのか、といったことをその場で明言しましょう。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.131~p.132
【引用おわり】
発言が少ない部下が発言したら、こちら側は発言そのものを暖かく受け入れることである。発言内容がどうのこうのよりも、発言したことを強化するのである。部下が発言することがこんなにも歓迎されるのだという経験こそ大事だ。自分の発言が役立ったと思えたらなおいい。発言直後の強化の繰り返しによって、発言回数も増えてくる。
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