発言の少ない部下が発言したら、何らかの強化をすることは大切だ。もちろん、適切な発言でない場合もあるだろう。そうした場合も配慮ある対応が必要である。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第118回目となる。
【引用はじめ】
論理的に間違っているものは、間違っていると言わなければなりません。ですが、共感的理解のできる人は、否定や反論の仕方も一味違います。
「君の気持ちはとてもよく分かるけど」「自分も、できればそうしたいと思うけど」など、相手の心情をおもんぱかった言葉が必ず入ります。そうした言葉があって、発言者の深い気持ちをくんであげたうえで、否定や反論するなら、発言者のモチベーションは下がることがありません。むしろ、自分の考えが足りなかったことに気づき、気づかせてくれたあなたに感謝するでしょう。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.133
【引用おわり】
発言したことそのものは、受け入れて修正すべきことは修正して、発言を促すようにすべきだ。発言内容に不備があったにしても、発言に対しては肯定すべき言葉をくわえることである。ミーティングなどにおいては、共感的に自由に発言できる場の設定にすることが大事だ。こうすることが、発言を積極的に引き出すことにつながる。
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