覇気のない部下がいる。特に、上司にとっては目を伏せがちにしている部下が気になる。それをなんとかしたい。どんな方法が考えられるか。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第109回目となる。
【引用はじめ】
部下の目が伏せがちであるという問題に対する改善策を考えましよう。行動変革フレームワークに基づき、まずは行動のきっかけとなる刺激を使いましよう。
- 朝礼などで「下を向かず、目線を上げて働こう」と職場の人々に呼びかける。
- 目線を上げて働いている人を見つけたら、対象者が見聞きできるところで褒める。
- 上司自身がいつも、うつむかず目線を上げているように努める。
元気な挨拶をしている人には、「お、きょうも元気だね」などと言い、目線を上げて働いている人には「気合が入っていていいね」などと言う。そうやって職場の雰囲気をつくってゆくのが、職場の長の責任の一つです。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.127~p.128
【引用おわり】
目を伏せがちにしている部下は、今までそうした行動をすることで強化されていたのだろう。そうした行動を変容させるには、それに代わる目を上げて行動することを強化するのである。目を上げて働く「きっかけ」が必要となる。そこで、目を上げて働こうといった「呼びかけ」をする。目を上げて働いている人は褒められることを「見聞き」してもらう。さらに、上司自ら目を上げて行動するなどの「模範」を示すことである。「呼びかけ」「見聞き」「模範」といった目を上げて行動することを引き出す「きっかけ」を心がけたい。
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