「覇気のない」部下として、レッテルを貼られているその人は「挨拶」もろくにしないとみられている。「挨拶」をしない理由はなぜだろう。「挨拶」するようにするためには、どうすればいいのだろう。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第106回目となる。
【引用はじめ】
「覇気のない」部下の行動の一つとして、挨拶をしないことがありました。挨拶しないのは、次の理由からです。
- 挨拶をしても、返事がなく無視される
- 挨拶すると、相手にジロリと睨まれる
- 挨拶すると、仕事について追及される
そこでまずは、上司から率先して、次のようなことをすることです。
- 部下が挨拶したら、必ず挨拶を返す
- 部下が挨拶したら、笑顔で頷いてあげる
- 部下が挨拶したら、「ご苦労さま」などねぎらいの言葉をかけ、その場では部下の仕事を追求しない
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.122
【引用おわり】
部下が「挨拶しない理由」は、「無視される」「睨まれる」「追及される」といった消去や弱化されるためである。そこで、上司はその逆をやってみるといい。部下が「挨拶」したら、上司は「挨拶を返す」「笑顔で頷く」「ねぎらいの言葉をかける」のである。部下が挨拶した直後に、上司はそうした行動によって強化するのだ。そうしたことを繰り返せば、部下も「挨拶」をするようになる。
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