上司にとって、覇気が足りないと思っている部下は「目を伏せがち」である。だから、上司はみんながいる職場において、その部下に何気ない言葉がけをして、部下が目線を上げるようにするのである。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第110回目となる。
【引用はじめ】
上司から、きっかけを与えられて部下が目を上げたら、そこですかさず強化です。以前は目を上げると上司と目が合い、すると上司が仕事のことについてあれこれと聞いてくるので、それがうっとうしくて目を伏せていました。
そこでたとえば、部下が目線を上げているとき、上司と目が合ったら、上司はただ部下にねぎらいの言葉をかけるようにしたらどうでしょう。それならば、うっとうしさもなく、自分のことを認めてもらえて嬉しいと思うのではないでしょうか。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.129
【引用おわり】
上司にとって、「目を伏せがち」な部下が気になれば、その行動にターゲットを絞って、適切な行動を引き出す方法を考えるのである。そのために、「調子どう?」「暑いねえ」などと積極的に言葉がけして自然に目線が上がるようにする。それが抵抗なくできるようになるよう続けるのだ。部下も問題なく目線上げるようになるだろう。
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