2022年7月14日木曜日

発言に対して共感的理解を示す

 滅多に発言しない部下が問題提起などしてきたら、それに対して適切な対応をすることである。丸投げしたら、負担感ばっかりで部下は損したと思われたら逆効果である。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第116 回目となる。

【引用はじめ】

 部下の発言内容が問題提起や提案などであったとき、「じゃあ、あなたやってよ」と発言者本人だけに解決や改善の責任や負担を負わせてしまうのも考えものです。

 ただの言いっ放しを避けるために、何らかの大事な役割を担っててもらうことはいいでしょうが、たとえば誰かに手伝わせるとか、上司自ら助力をするなどの支援はすべきです。それでこそ、発言者は自分の発言に組織的な価値があったのだと感じることができます。

 投げたボールをただ投げ返されたような、「君がそう思うなら邪魔はしないから一人でやってくれ」的な反応では、発言者は自分の発言に十分な価値を感じることができません。むしろ孤独感を感じてしまうかもしれません。

舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.132

【引用おわり】

 部下の問題提起や提案がうまく進められるように、組織において支援していく体制をつくることが大切である。部下の発言を大切にしていることを示すのだ。そうされれば、部下は嬉しくなる。次の発言も積極的になる。そういう良い循環ができる組織が重要である。 

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