「ゆっくり仕事をする」部下を何とかしたいと思っている。どうすればいいか。部下は上司が嫌な顔をしても視線を合わせようとしないので、気付かない。これでは、「ゆっくり仕事をする」ことが弱化されず、「速く仕事する」ことが強化されない。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第121回目となる。
【引用はじめ】
ゆっくり仕事をすることへの対処を考えましょう。まず、ゆっくり仕事をすれば、普通は上司のイライラした視線に出くわし、行動が弱化されます。つまりもっと速く仕事をしようとします。ですが、この人の場合は普段から目を伏せているので、上司の刺すような視線を感じずに済みます。
目線を上げて働くようになれば、それも変わるでしょう。しかし、目線を上げたら上司の刺すような視線に出くわすというのでは、目線を上げるという行動がまた弱化されかねません。ですから、いらついた目線というのは結局この場合はない(しない)ほうがよさそうです。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.134~p.135
【引用おわり】
部下が「ゆっくり仕事する」ことを続けている。目線も上げず仕事をしているので、上司のイライラだけでは何の効果もない。目線を上げて上司のイライラが分かったら、なおさら視線を上げなくなる可能性がある。こうしたゆっくり行動を変容するには、目標を決めて仕事をするなどが必要になる。
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