定刻になっても、仕事が終わっているのに遅くまで残っている社員がいる。上司が帰るまでなかなか帰りにくい。なんかそんな雰囲気が感じられたりする。遅くまで残っていることが強化されているといっていい。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第125回目となる。
【引用はじめ】
日本の会社は、その日の仕事が終わっても遅くまで何となく会社にいなければいけないといった暗黙のルールが職場を支配していることがあります。こうしたルールは、社員のどのような行動を強化するのでしょう?
答えは、「遅くまで会社にいる(遅い時間に帰る)」という行動です。速く働くという行動は強化していないのです。そうなると、この対象者のようにゆっくり働く社員もいれば、早々と自分の仕事が終わってしまった社員は仕事の遅い社員を手伝うことで一種の暇つぶしができる、といった状況も生まれます。
そこで、自分の仕事が終わったら帰る、というルールを明示し徹底することで、優秀な社員ほど早く帰るという現象を作り出してしまえば、のんびりと仕事をしていつまでも帰れない人は取り残されて嫌な気持ちになるでしょう。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.136
【引用おわり】
なんか残業するふりをして、遅くまで残っていることが良しとされる会社は、決していいと言えない。仕事を効率的にやっているとは言えないからである。生産性が上がっている会社ではないからだ。時間内に仕事を終えられる会社にすることが重要だ。そうしたルールが徹底した会社でなければならない。
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