私たちは成果があがらないと口走る。もちろんそれは困ったことだ。しかし、そう愚痴っていても何の解決にもならない。成果とは行動的に解釈するとどういうことか、明らかにしないと解決は難しい。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第145回目となる。
【引用はじめ】
職場において一生懸命働いても、消去と弱化ばかりで、がんばって働かなくてはと頭では思いつつも、体や心のほうがいうことをきかないという状態になっています。
そこで、これらの消去と弱化とを、できるだけ強化に転じるような策を講じたい。「成果をあがらない」とはどういうことなのか。
研究開発職にとって新製品が売れないとなれば、閉塞感にとらわれてしまう。しかし、何の成果も上がっていないと思ってしまうのは間違いです。成果は行動ではありません。最終成果があがらないときに大切なことは、成果に至る行動に着目することです。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.153
【引用おわり】
新製品などが売れないといった状況は、研究開発職にとって致命的である。成果があがってないわけだ。そうなると、開発プロセスを点検してどこをどうすればいいか細かく振り返るなどが必要である。新製品開発でヒットするものを出せるためには試行錯誤を繰り返さないとだめだ。「塵も積もれば山となる」工夫を重ねないと。そうしたプロセスの強化があってヒット製品ができあがるのだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿