2022年8月19日金曜日

新しいアイデアが出ない状況を修正する

 社内において、新しいアイデアが出にくい状態にあったらどうするか。新しいアイデアが出ても、消去や弱化されている。新しいアイデアに対しては、強化されるようにするのだ。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第153回目となる。

【引用はじめ】

 みんなから新しいアイデアが出るようにするにはどうしたらよいか。まず、アイデアに対して「できない理由」を言われる、という状態を修正しましょう。

 「できない理由を言う」という行動を強化していないでしょうか。できない理由を言う人がいても、あなたは感心しないで、「ふうん」と聞き流して、消去するのです。あるいは、「できない理由ばかり言っても何も生まれないよ」などと弱化するのです。

舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.159~p.160

【引用おわり】

 新しいアイデアが出たら、すかさず「それは難しい、それはダメだ」などと弱化される。また、あんまり真剣に取り合ってくれなかったと消去される。これでは、新しいアイデアは、生み出しにくい。新しいアイデアに対して、弱化や消去が働かないよう強化するようにするのだ。新しいアイデアが出たら、「それはいい」と強化し、消去されないよう注目するのである。「できない理由」などが出たら、まずはやってみようと前向きな行動を促すのである。 

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