社内における協力関係が進むように、協力していることが明確に分かる手立てを工夫したい。そのために、「協力トークン」というものを活用するといい。「協力トークン」とは、手伝ってくれてありがとうなどの感謝の意をカードにしたためて、協力してくれた相手に渡すものである。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第158回目となる。
【引用はじめ】
従来の目標管理制度では個人の業務だけを目標に掲げましたが、新たに組織貢献の指標として、協力トークンの枚数を目標に掲げさせるのです。
こうすれば、他者への協力が自分の評価にもつながるので、みんな一生懸命に協力しようとします。また、この方法は、チームワークとか組織貢献といった重要でありながら定量的に評価しにくかったものを、トークン枚数という数値で定量的に評価できるようにするという効果も持っています。
従来の評価では、「チームワーク」などの項目があっても、それを印象で評価するしか手はありませんでした。そのため、評価する側の認識と評価される側の認識とが合わずにもめることもありえました。トークンの導入により、そうした摩擦も防止できるようになりました。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.164
【引用おわり】
組織内において、協力し合うことでチームワーク の推進を図っていく。それがどの程度進められているかをわかるようにするには、「協力トークン」を活用するのである。トークンの枚数によって、どのぐらいに協力関係ができ、チームワークが進められていることがはっきりするのである。
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