社内において、社員同士が協力し合って仕事がはかどるようにするには、どうすればよいか。協力してもらったことが明確にわかるやり方を工夫してみる。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第157回目となる。
【引用はじめ】
お互いがもっと協力し合いながら働くようにするための方策を考えましょう。今は、
- 協力すると、自分の仕事(残業)が増える(弱化)
- 協力すると、自分の目標が達成できなくなる(弱化)
- 協力しても、会社には認められない(消去)
ということがあります。これを、どうすれば解決できるでしょう?ここでは、一石二鳥の効果を狙える工夫として、「協力トークン」というものを考えました。協力トークンとは、具体的には小さなカードです。券面には、「協力してくれて、ありがとう」の文字と、協力者の名前、被協力者の名前、きょうの日付が書かれます。仕事を手伝ってもらった人から、手伝ってあげた人へと渡します。みんなで協力して一つのことに取り組んだときには、お互いにこれを交換することもできます。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.163~p.164
【引用おわり】
協力すると、仕事が増えたり、目標が達成できなくなったりと弱化されてしまう。また、協力しても上司などが認めてくれないと消去される。これでは、協力しようとはならない。協力したら強化されるような工夫が必要だ。その工夫が「協力トークン」である。協力したことがはっきり書かれた名刺サイズの紙片を渡すやり方である。感謝の気持ちを込めて、協力してくれた人に言葉ともに渡すのである。
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