2022年8月25日木曜日

補助職に報いる方策

 仕事を効率的にすすめるために、協力したり、手伝ったりする。そうしたチームワークによって、組織改善に努めたことを明確にする。そのために「協力トークン」を用いるのは有効だ。協力してくれた相手に、感謝の意を書いたカードを渡すのである。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第159回目となる。

【引用はじめ】

 協力トークンをたくさんもらえる人は、基本的には人の手伝いを進んでする人ですが、職務的には補助職(アシスタント)のような役割の人がもらえやすいという特徴があります。

 人の仕事を手伝うことが職務であるアシスタントは、普段は表立って評価されたり報奨されたりすることがありません。また、こうした人たちのモチベーションを高めるのに、多額のボーナスなどを使うことは現実的には難しいでしょう。しかし、協力トークンを使った表彰をすれば、普段縁の下の力持ちとしてみんなを支えてくれている人に、感謝の意をもって報いることができます。

舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.165

【引用おわり】

 職務上は補助職にあるメンバーに報いる方策として、「協力トークン」を使う。多くの場合、目だった活躍の場に恵まれない立場にある人にとって、「協力トークン」は目に見える形で褒められる。補助職者としての役割が認められたことである。こうした事によって意欲向上ともなる。 

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