2024年12月17日火曜日

問題解決(16) 「行動を弱化する嫌子」

 行動の直後に弱化する嫌子が出現すると、その行動は行わなくなる。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第16回目の引用である。

【引用はじめ】

 弱化の原理は、強化の原理とは正反対に働く原理だ。たとえば、焼きたての餅を口に放り込んで火傷する。弱化の原理が働いて、焼きたての餅は口に入れなくなる。飲み会で下ネタを話したら、気に入っていた女性にしかめ面をされる。弱化の原理が働いて、この女性の前では下ネタを披露しなくなる。 

 行動を弱化する "何か悪いこと" を嫌子(けんし)という。嫌子は熱い餅のように飲み物や食べ物かもしれないし、気に入った女性からのしかめ面のように他人からのリアクションかもしれない。嫌子とは、行動の直後に現れると、その行動を弱化するモノやコトすべてということになる。

(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」1999年 開成出版刊、p.12)

【引用おわり】

 行動を弱化するのは、嫌子である。嫌子が現れると行動が弱化される。熱い餅を口に入れると火傷する。そうなると、熱い餅という嫌子によって、熱い餅を口に入れる行動はしなくなるのである。

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