おしゃべりなどが多いので、部下のことを上司は叱ってしまう。叱ると部下はおしゃべりを止める。だから、上司は弱化の原理を使いがちだ。しかし、上司がいないと部下はおしゃべりが始まる。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第21回目の引用である。
【引用はじめ】
叱ることによる弱化の行動随伴性は、弁別の原理が働いてしまうから、上司がいるときにしか有効ではない。一日中、新人に付き添っているわけにはいかないし、それに何とも言っても、おしゃべりしていないからといって仕事をしているとも限らない。静かにしていても、今晩のデートのことを考えているかもしれない。
(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」1999年 開成出版刊、p.14)
【引用おわり】
上司がいると部下はおしゃべりしない。上司がいないとおしゃべりをする。弱化の原理で上司が部下のおしゃべりを止めたとしても、上司がいないとおしゃべりをする。弁別の原理が働くのでおしゃべりを完全に止められない。弱化の原理だけでは、うまくいかない。どうすればいいのだろう。
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