チェックリストを使うことによって、問題をうまく解決することができた。なぜそうなったか。「強化の原理」が働いたからである。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第3回目の引用である。
【引用はじめ】
チェックリストはなぜ役立つか。それは、部下のやる気や態度が問題ではなく、仕事の指示の出し方やその後の確認の方法に問題があるのでないかと想定したことが功を奏したためである。チェックリストでうまくいったのは、強化の原理が働いていたからだ。
強化の原理とは、「行動することで、何か良いことが起こったり、悪いことがなくなったりすると、その行動は繰り返される。」
(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」1999年 開成出版刊、p.4~p.5)
【引用おわり】
「個人攻撃の罠」にはまったままでは、問題をうまく解決することができない。望むような行動ができないと「能力が低い」「意欲に欠ける」「反抗的だ」「指示待ちだ」と決めつけて、他に責任転嫁しがちだ。これでは、何ら問題解決を図るにはいたらない。それよりは、仕事に取り組みやすい方法を工夫するのである。その場合、チェックリストなど用いて、どのような状況にあるかを把握して、「強化の原理」を試してみるのである。
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