工場における事故を防ぎ、安全確保を図るために何をすべきかをリストアップした。そして、そのリストアップした項目が実施されているかどうかを測定して記録した。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第29回目の引用である。
【引用はじめ】
工場の事故を減らすために次のようなことを行った。まず、事故を未然に防ぐための行動をリストアップした。ゴーグルを着用する、安全靴を履く、一度に二枚以上の板は運ばない、物を移動するときには腰をひねらず体全体を移動するなど、10数個の項目に及んだ。各項目は誰が見ても分かるようにできるだけ具体的に定義された。そうしないと「自分ではやったつもり」「いや、やってない」の水掛け論になってしまうからだ。
こうした項目がどれくらい実施されているか、できるだけ簡単にでも正確に測定する方法を決めた。チェックリストを作り、一日数回、工場内を巡回して、ゴーグルや安全靴を着用しているかどうか、重い物を移動しているところを見たらその方法が適切かどうか、一つ一つを記録していったのだ。
(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」1999年 開成出版刊、p.18)
【引用おわり】
工場で事故が多発していた。それを防ぎ安全に仕事ができるようにしたのである。そうすれば、生産性があがるし、従業員の仕事に対する取り組みもますます意欲あるものになる。安全行動をリストアップし、その行動を測定することで、安全を追求するようになるからだ。
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