2024年12月3日火曜日

問題解決(2)「チェックリストの活用」

 上司は、部下のやる気がなくて、反攻的な態度にやきもきしている。ついつい部下が悪いと「個人攻撃の罠」にはまってしまう。これでは、問題解決につながらない。いかようにすれば、問題解決をはかることできるか。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第2回目の引用である。

【引用はじめ】

 上司は、最初、部下の「やる気」や、叱られても反省の色もないという「態度」に執着していた。しかし、「やる気」も「態度」も、どちらも上司の手の届くところにはない。逆に、チェックリストを使うことなら誰にでもできる。個人攻撃の罠から抜け出るには、できないことばかりではなく、できることを考えよ、というわけだ。それにチェックリストの効用は研究によって確かめられてもいる。勘や経験だけから解決策を考えず、せっかく公開されている研究成果を利用しようというわけだ。

(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」1999年 開成出版刊、p.4)

【引用おわり】

 どうしても、できないことに注目しがちだ。あいつは「やる気がない」「指示待ちだ」と決めつける。これでは、なんの解決にもならない。まずは、チェックリストなどでどんな状況かを明らかにして、問題解決に一歩進めるのもいい手である。 

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