2024年12月5日木曜日

問題解決(4)「好子とは」

 行動の直後に行動を強化する良いことが「好子」である。それは、モノでも、コトでもいい。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第4回目の引用である。

【引用はじめ】

 強化の原理とは、「行動することで、何か良いことが起こったり、悪いことがなくなったりすると、その行動は繰り返される。」

 たとえば、衆議院選挙の結果を知りたいとき、リモコンスイッチを押せばテレビがついてニュースが見られる。強化の原理が働いて、次に何かニュースが見たくなったときも、リモコンのスイッチを入れるようになる。仕事帰りに居酒屋に立ち寄り、ビールを注文するとギンギンに冷えた生ジョッキがでてくる。強化の原理が働いて、次の機会にまたビールを頼む。家族で食事をしているときに駄洒落を言う。普段はあまりかまってくれない娘がツボにはまって大笑いする。強化の原理が働いて、もっともっと駄洒落を言う。

 行動を強化する "何か良いこと" を好子(こうし)という。好子はビールのように飲み物や食べ物かもしれないし、娘が笑うように他人からのリアクションかもしれない。つまり、好子とは、行動の直後に現れると、その行動を強化するモノやコトすべてということになる。

(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」1999年 開成出版刊、p.5)

【引用おわり】

 行動を強化するのが、「好子」である。行動の直後に、好子が出現する必要がある。それも60秒以内というのが原則である。それによって、その行動が繰り返されるようになる。 

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