ABC分析は、行動の直前と直後の環境を見える化してくれる。行動の直前は先行条件といい、直後は結果という環境のことである。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第7回目の引用である。
【引用はじめ】
強化の原理が働くときには、「~のとき、~したら、~になった」という関係が成立している。「~のとき」というのは行動が起こる直前の環境のことで、先行条件という。「~したら」は行動、「~になった」は行動の直後に起きた環境の変化のことで、結果という。
強化の原理が働いている次のような例をABC分析してみる。
こうやってABC分析すると、単に行動のことだけを考えるのではなく、直前直後の環境の変化に目を向けなくてはならないことがわかる。個人攻撃の罠にできるだけ陥らないためにも。
(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」1999年 開成出版刊、p.6)
【引用おわり】
「選挙の結果を知りたい」とき、「リモコンのスイッチを入れ」たら、「テレビのニュースが見られた」というABC分析によって、なぜ「リモコンのスイッチを入れる」かという行動の関係がわかる。このようなことが分かれば、「テレビばっかり見て」などという「個人攻撃の罠」に陥らなくてすむ。
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