2024年12月2日月曜日

問題解決行動(1)「個人攻撃の罠にはまっていないか」

 問題がうまくいかないとき、責任転嫁をしがちだ。あの人がしっかりしてないから、能力不足だ、努力不足だとついつい言ってしまう。「個人攻撃の罠」にはまって、問題解決を図ろうとしなくなっている。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第1回目の引用である。

【引用はじめ】

指針「仕事や人間関係がうまくいかないときには、他人や自分を責めるのではなく、問題を解決する方法を考えよう」

 仕事や人間関係がうまくいかないとき、我々はその原因を他人や自分の性格や能力、やる気や適性のせいにして、問題解決のためのアクションをとらないことが多い。これを「個人攻撃の罠」という。上司として仕事をしていると、特に陥りやすい罠である。自分の責任ではなく人の責任とする方がたやすいからだ。でも、この罠にはまっている限り問題は解決しない。また、罠にはまった上司の元では部下が育たない。

 罠から抜け出るには発想の転換が必要だ。

(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」1999年 開成出版刊、p.3~p.4)

【引用おわり】

 「個人攻撃の罠」にはまると、問題解決の手立てをとろうとしなくなる。他人のせいにして、自らの努力を怠る。相手の欠点だけしか見えず、ついつい叱ってしまう。こうした悪循環にはまると、いい結果が生まれない。 

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