「強化の原理」の逆が「弱化の原理」である。「強化の原理」とは、「行動することで、何か良いことが起こったり、悪いことがなくなったりすると、その行動は繰り返される」であった。その逆が「弱化の原理」だ。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第15回目の引用である。
【引用はじめ】
弱化の原理は、強化の原理とは正反対に働く原理だ。たとえば、焼きたての餅を口に放り込んで火傷する。弱化の原理が働いて、焼きたての餅は口に入れなくなる。飲み会で下ネタを話したら、気に入っていた女性にしかめ面をされる。弱化の原理が働いて、この女性の前では下ネタを披露しなくなる。
(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」1999年 開成出版刊、p.12)
【引用おわり】
「弱化の原理」が働くと、その行動は繰り返さなくなり、その行動をしなくなる。焼きたての餅で火傷したので、餅が苦手になる。好きな女性の前で下ネタを言うと嫌な顔されるので、そんなことはしなくなる。行動したら、悪いことが起こった、良いことがなくなったとなられば、行動は繰り返されなくなる。「弱化の原理」も使い方しだいでは、良い働きをするのである。
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