事故が多発する工場って、問題である。その問題を働いている人のせいにしても、なんの解決にもならない。何が問題か、細部まで点検する必要がある。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第26回目の引用である。
【引用はじめ】
事故が多発している工場の視察をした。工場に入ると、得体の知れない薬品の臭いがした。モーターの音が大きなうねりになって聞こえてくる。工場長がマスクと手袋を渡してくれた。
工場の中は、箱や工具や材料が雑然と置かれていて、そうしたいろいろな物の隙間を縫うようにして進んで行った。工場長によれば、大きな事故は機械の操作ミス、特に操作の手順を間違えた時に起こりやすく、中程度の事故は機械の保守点検などが不十分だったり、工具や材料が整理整頓されていなかったり、安全のための配慮が欠けているせいで起こっているらしい。
(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」1999年 開成出版刊、p.17)
【引用おわり】
工場の環境はどうなっているか。ふだんの働き方はどうなっているか。その現状を点検すると事故が起きる原因が明らかになってくる。その事故原因はどうすれば解決できるか明確にするのである。働く人の安全行動が常時できるようにしなければならない。
0 件のコメント:
コメントを投稿