皮肉屋と呼ばれるひとが、周囲の人たちから反論される。そうした反応によって、ますます皮肉な言葉が発せられる。反論されることが、皮肉をいうことが強化されるのである。
【引用はじめ】
どんな行動でも、強化の随伴性があるから繰り返される。小田切が皮肉に聞こえる言動を繰り返すのも、たとえば図3-1のような随伴性が成立しているからである。
現状では、小田切がネガティブな(皮肉な)発言をすると、周囲が反論する。たとえば彼が「一生懸命に働いたって、ろくなことにはならない」と言えば、周りの人は「そんなことはないよ。努力していれば、必ずよいことがある」と言ってくれる。つまり、小田切が皮肉やネガティブなことを言えば、その結果として、一種の励ましが返ってくる。これが彼の今の行動を維持強化していると考えられる。(舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.70~p.71)
【引用おわり】
皮肉な言葉に対して、周りが反論することで、皮肉が増える。なんだか、一見矛盾しているように思うかもしれない。皮肉を発することが、強化されているのである。皮肉の言葉が、相手を反応させていることで、相手を動かしていることが分かるからである。
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